戦前の沖縄、今に伝える…

下記の記事を読んで「小禄 -OROKU-」ホームページに掲載したく、県立博物館より掲載許可、そして、五十嵐さんからも快く承諾して頂き掲載できることになりました。

◆戦前の沖縄、今に伝える/小禄小、木下サーカス…
 県立博物館に写真と賞状/東京在住の五十嵐さん寄贈

 琉球新報(1998年11月6日)朝刊より
 戦前沖縄に住んでいた東京在住の五十嵐煕さん(66)=会社代表=が5日、当時の写真百点と賞状2点を県立博物館に寄贈した。現在空港になっている那覇市鏡水付近の写真などで、博物館では「戦前の様子を伝える資料は少なく貴重」と話している。
 「生まれたのは千葉県で、物心ついたのは沖縄」という五十嵐さんは父・八郎さんが灯台守をしていた関係で、日本各地を移り住んだ。1936年から40年(昭和11〜15年)まで、那覇の先原崎(現在の那覇空港近く)に住んでいた。
 八郎さんが趣味で撮っていた写真には、当時の鏡水付近の風景や生活の様子が写し出されている。波上宮、普天満宮、木下大サーカスの象や学校の運動会の写真、首里城と思われる場所から撮った写真もある。
 賞状は垣花尋常小学校1年の時、書き方大会で県内一等賞、九州で成績優良として表彰されたもの。「筒に入れ、親が大事に保管していたようだ」と五十嵐さん。現在空港になっている鏡水付近は「ダイコンやユリの畑があり、海岸では魚もよくとれた」という。
 五十嵐さんはここ数年は頻繁に来県し、今回は小学校時代の友達と会うため来ている。博物館では写真は複写して五十嵐さんに返すことにしている。新垣隆雄副館長は「来年の収蔵品展には公開したい」と話していた。

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先原崎の灯台(左)・木下大サーカスの象(右)

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小禄尋常高等小学校

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サーターヤー

◆スライドショー


◆参考

先原崎燈台
(明治29年11月創設)
鏡水80周年記念誌より

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